※稼働ですが、動作時間は計測していません。
■キズ汚れ程度
風防:小
裏蓋:中
ベゼル:中
ベルト:新品社外品
カレンダー:早送り不可
歴史的背景・シリーズ位置づけ
「マチック(Matic)」という呼び名は、Seiko が自動巻きモデルを強化していた1960年代初頭のラインの一つで、英語的な「Automatic(自動巻き)」+“matic”を意識したものと考えられます。
特に「マチックR(Seikomatic-R/Seiko Matic R)」というシリーズ名は、1960年代中盤、薄型自動巻き機構を意識した“R”モデルとして展開されました。
このシリーズは、1963年に発売された“マチックスリム(Seikomatic Slim)”系のキャリバーをベースに設計されたものです。
マチックRは「薄型・コンパクト」な自動巻き腕時計をビジネスマン向けに訴求する中級〜上位モデルとして位置づけられていました。
モデル 8305-8010 は、製造年として1965年頃が多く、例えば「1965年製」という記述も見られます。
モデル/技術的特徴
キャリバーは Cal. 8305C(または類似系8305)で、30石という仕様。デイト表示付き。
ケース裏蓋には「イルカマーク(ドルフィン刻印)」が入っており、防水機能を意匠的にアピールしていた点が特徴です。
ケース構造として、ワンピースケース(一体型ケース)を採用している場合があり、当時としては高い完成度の設計がなされていました。
デザイン的には、バーインデックス+ドルフィンハンド(時分針)という組み合わせが多く、放射仕上げのダイヤルなど、「きちんとしたドレスウォッチ」的な体裁を持っています。
製造期間・シリーズ展開という観点では、マチック/マチックR系は1960〜1967年頃に展開されたという情報があります。
位置づけと価値・コレクター視点
当時のセイコー内では、自動巻き技術を磨き、薄型化・高精度化を図るためのラインの一つであり、上位ブランドの旗印となる「グランドセイコー(Grand Seiko)」や「キングセイコー(King Seiko)」等とは少し異なる、ビジネス向け・実用ドレス向けモデルという位置にあったと考えられます。
また、最近の新品/ヴィンテージ市場において、このモデル(8305-8010)は相対的に堅調な推移を示しており、リセール/評価面でプラス傾向を見せています。
コレクターにとっての魅力ポイントとしては、30石仕様であること、薄型設計の機構(当時として)、イルカマーク付き裏蓋、防水意匠が入っていること、そして「60年代中盤セイコー自動巻きモデル」の代表格としての存在感などが挙げられます。
注意点として、アンティーク時計ゆえ「防水性能は現状維持できない」「部品・オーバーホール可否」「文字盤・針のオリジナル状態/リダン(再塗装)かどうか」など、個別の状態による価値の違いが大きいです。
まとめ
マチックR 8305-8010は、1960年代中盤のセイコーが“薄型自動巻き時計”をビジネス用途に向けて展開したモデルシリーズの一つ。
技術仕様・デザインともに当時の国産ウォッチの中では“しっかり作られた実用ドレス機械式時計”という位置づけ。
ヴィンテージとして、現在ではコレクター人気もあり、状態次第で評価が上がるモデルです。
ただし、アンティークであるため購入・維持には注意が必要(オーバーホール、部品の入手、オリジナルの保存状態、風防・ケース・防水状況など)。
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